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睡眠不足は万病の元

睡眠不足 うつ病と睡眠障害をあわせ持つ人は非常に多く、両者には強い関係性があることが分かっています。睡眠不足が続けば、脳内のさまざまな物質に大きなダメージを与え、脳神経の乱れが原因であるうつ病を発症しやすくなります。

また、睡眠を十分取るようにすれば、次第にうつ病の症状は軽くなるとされています。 パートナーの眠りが浅いなど、睡眠に不安な兆候が見られたら注意が必要です。

過剰なストレスがもたらすもの

睡眠不足では、ストレスが過剰になるという問題が発生します。 良質の睡眠を取ることで、人は日中に蓄積した多くのストレスを解消しています。睡眠が不足すれば、ストレスは解消しきれずに残ります。これが繰り返されることで、ストレスは危険を伴うほど過剰になるのです。

これにより、うつ病以外にもさまざまな病気のリスクが高まるのです。 中でも、日本人の死亡原因として常に上位に位置するがんのリスクは、過剰なストレスにより発症の確立が高くなります。

ストレスが溜まると、体内のがん細胞を攻撃するNKキラー細胞という免疫細胞の働きが低下し、がん細胞への攻撃が手薄になり、がんが体内に定着するために起こります。 また、免疫細胞は人が眠っているときに活発に動きますので、睡眠が不足することで免疫機能の活動も著しく阻害することになるのです。

睡眠不足がもたらすもの

免疫細胞のほかにも、睡眠時に活発化する細胞は多くあります。たとえば、体内のさまざまな場所で起こる炎症を鎮める働きもその一つです。 人は内臓や関節などに日々さまざまな炎症を起こしますが、軽度のものは睡眠時に修復されています。

睡眠不足となれば、炎症を鎮めきれず、胃痛や頭痛などの原因となったり、疲れやすい体となったりします。放置すれば、炎症が治りきらず潰瘍となるなど、さまざまなリスクも発生します。

また、日中にぼんやりすることも多くなり、事故やケガのリスクも高くなります。さらに凡ミスを繰り返しやすくなるなど、仕事にも悪影響となる場合があります。

精神面でも不安定になり、攻撃的になるなど対人関係も悪化し、孤立を招きやすくなります。 また、物事をネガティブに捉える傾向が強くなっていき、次第に自分自身に対する自信も奪って、精神的に追い込まれていきます。 このため、睡眠不足からうつ病を発症する人は非常に多いのです。

良い睡眠がうつ病を改善する

うつ病の治療の過程では、睡眠薬が処方されることがありますが、これは、睡眠の持つ効果がうつ病の治療には非常に効果が高いためです。 数日間、良質な眠りを維持できれば、多くの身体的、精神的な病は快癒すると言われるほど、睡眠には非常に多くの治療効果が期待されています。

かつての睡眠薬は危険なものも多く、テレビドラマの影響などで悪いイメージを持つ人が多いようで、睡眠薬を処方されても飲まずに捨てるという人もいるようです。

しかし、現代では睡眠薬は劇的な進化をしており、人体に対する副作用などの心配は少なくなっています。むしろ睡眠障害を抱えたまま日常生活を送るよりも、よほど健康的な生活が送れると言われています。医師の指示に従って、きちんと服用した方が無難です。