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調子の良し悪しが激しくなってきた?

調子の良し悪し 治療を始めて3ヶ月あまり。 以前はまったく表情の変化がなく、いきなり怒鳴ったり、そうかと思えば泣き出したりと感情が不安定だった夫も、徐々に落ち着いてきました。

時々子どもたちとテレビを観ながら笑っていたり、一緒に散歩に出かけたりと、「良くなってきてる…これなら思ったより早く治るかも?」と期待したほどでした。

確かに治療を受ける前よりは回復してきていましたが、その矢先、そんな気持ちを打ち砕くようなことが起こりました。

まるで逆戻り…またうつ状態が続くように

ある朝、夫を起こしに行った子どもが泣きそうな顔で、「パパがいくら呼んでも返事をしないし、起こそうとしたら怒鳴られた」と戻ってきました。

最近は寝ざめも悪くなく、元気ハツラツ!というわけではないにせよ、子どもが声をかけたら起きてくるのに…。 不思議に思って夫婦の寝室に行ってみると、夫は頭まですっぽりと布団をかぶっているようです。

「起きないの?どうしたの?」と私が声をかけながら夫を揺すってみると、「うるさい!放っておいてくれ!」とこの頃では聞いたこともないような激しい口調で言われました。 一瞬頭に血が上りましたが、子どもたちに聞かせてはいけない、と深呼吸し、とりあえず寝かせておくことにしました。

子どもたちを学校に送り出してから、担当医の診療開始時間を待って電話をかけました。 診察日には何日かありましたし、「何かあったら連絡を」と言われていたからです。

担当医に夫の状態を説明すると、「今は無理に起こさなくてもよいでしょう。でもできればお薬は飲んでもらうようにしてください」と指示されました。

寝室におにぎりと水、薬を運んで「食べられそうだったら食べてね」とだけ声をかけて、後は寝かせておきました。 この日から数日、治療前のような無気力状態が続き、本当に大丈夫かな?と不安になるほどでした。

担当医には何度か電話をかけてしまいましたが、その都度適切な対応をしてくれて本当に感謝しています。

「調子に波があるのは回復している証拠」

次の診察日までには何とか復調し、夫自らが担当医に相談していました。 「頭痛がひどく、起きられない。何もする気が起きないし、涙が出てくる」と症状を訴えると、担当医の答えは「それは辛かったですね。でもそれは実はよい兆候なのですよ」という意外なものでした。

「治療を始める前は、とにかく気力が湧かなくて体も動かなかったことを思い出してください。その頃に比べれば今は何かをやってみよう、出かけてみようと考えることができるようになってきている。それは心身にエネルギーを取り戻しつつあるということなのです」

そう言われてみれば、私も気持ちが落ちこんで、何もする気がしない日もあります。でも、次の日にはまたやる気に満ちていたりと、気分に波があるのはむしろ普通のことです。 夫もそうした状態に近づいてきているのでしょう。 担当医の話を聞いて、夫もほっとしたような顔をしていました。

うつ病の治療は長い目で見ることが必要、と言われるのがわかったような気がしました。