HOME → 治療ポイント → うつ病と間違いやすい病気

うつ病と間違いやすい病気

うつ病と間違いやすい病気 夫が発症するまで、私にとってはうつ病は他人事、別世界の話でした。 身近にうつ病になった人もいないし、ニュースで「増えている」と報道されていても気にも留めていませんでした。 友人がお兄さんのことを話してくれなければ、何か違う病気と思いこんで対応が遅れていたかもしれません。

うつ病と紛らわしい?双極性障害

うつ病と最も紛らわしいのが昔は「躁うつ病」と呼ばれていた双極性障害です。 1型と2型があり、間違われやすいのは2型の方だそうです。 担当医の受け売りですが、双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返すもの。躁状態の時は気が大きくなったり、何でもできるような万能感が起こるのですが、2型はこの躁状態があまり激しくないとのことでした。

つまり、躁状態がうつ病患者の「ちょっと調子のいい時」と誤解されて、うつ病と診断されてしまう可能性があるのです。 双極性障害とうつ病はまったく違う疾患なので、当然治療法も異なります。 正しく診断されないと取り返しのつかないことになる、と聞いてゾッとしました。

身体的症状が現れるもの

うつ病は心の病気ですが、体にも影響を及ぼします。 神経性胃炎、なんて病気があるくらいですから、心と体は繋がっていると考えるべきでしょう。 日本には「病は気から」なんてことわざもあるくらいですしね。 でも、体の不調に注目するあまり、ストレスによる自律神経失調症や最近増えてきている慢性疲労症候群、更年期障害と診断されることも少なくないそうです。

その背後にうつ病が隠れているとは夢にも思わずに…。 もちろん治療の効果が見られず、原因もはっきりしないとなれば最終的に心療内科を勧められ、そこでうつ病が発覚することもありますが、それまでには時間も費用もかかってしまいます。 その間にうつ病が悪化しないとも限りません。 女性が体に不調を感じたら、内科よりも婦人科に行け、と言われるように、ストレスを感じている人は初めから心療内科や精神科、メンタルクリニックを選択した方がよいのかもしれませんね。

専門医で診てもらったら診断が変わった?

そうは言っても、うつ病かどうかは素人が簡単に判断できるものではありません。 実際、身体的な症状が前面に出ている「仮面うつ病」というタイプも存在します。倦怠感や食欲不振、不眠の原因がまさかうつ病にあるなんて、普通は思いつきませんよね。 私たち夫婦だって、友人の話を聞かなければまず内科にかかっていたでしょう。

治療をしていてもまったく症状が改善されない、なんて場合には心の病気を疑って、専門医を受診することをお勧めします。 かかりつけ医がいれば相談してみてもよいでしょう。 大切なことは、自分の心の声を聞くこと。体の不調はもしかしたら心のSOSかもしれないのです。