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まずは情報収集?

情報収集 友人と話したことがきっかけで「夫もうつ病かもしれない…」と思い始めた私がまずしたことは、うつ病に関する情報を集めることでした。

評判のいい医師やカウンセラーのいる病院、専門クリニック、「うつに効く」というサプリメントや食べ物、果ては民間療法まで…とにかく手当たり次第でした。

口コミ情報はやはり人づてがいい?

まずは心療内科や精神科、メンタルクリニックをリサーチするところから始めました。 とはいえ、知り合いに軽々しく「うつ病の治療で評判のいいところを知らない?」と聞けるはずもありません。

情報源はどうしてもネットが中心になってしまいます。 顔も知らない他人の口コミ情報を鵜呑みにする気にはなれませんでしたが、やはり「治った」「仕事に復帰できた」といったコメントには惹かれるものがあります。

とりあえず自宅から通えそうないくつかの病医院をピックアップ。 事前に電話で無料相談を受けてくれるところには、できる限り連絡をしました。

地元の保健センターや自治体主催で、心の問題を相談できる日が設けられていることを知ったのもこの頃のことです。 自分が知らなかっただけで、心を病む患者やその予備軍は多いのだなと実感させられました。

「うつ病によい」食べ物や独自の治療法

書店にも足を運びました。 うつ病の基礎的な知識を得るだけでなく、何か治療のヒントになるような本でも見つかれば…という軽い気持ちだったのですが、想像以上に棚に溢れる「うつ病」の文字に愕然としました。

世の中にはこんなにたくさんのうつ病に悩み、どうにかしようとする人がいるのか…と驚くとともに、「夫だけじゃないんだ」と、なぜかホッとしたことを覚えています。

本を購入するのは勇気がいりましたが、「これも夫のため、家族のため」と何冊かを手に取り、レジに突進しました。 でも、夫の目にはなるべく触れない方がいいだろうと本にはカバーをかけたり、一人の時に読むようにするなど気は使いましたが…。

また、「うつ病が治った!」という文字を見ると無条件にチェックするクセがついてしまい、独自の治療法や改善方法を記録したDVDや冊子の宣伝文もじっくり読むようになっていました。

情報の海に溺れる

しかし、いくら調べたところで夫のうつ病がたちどころによくなる、魔法のような方法が見つかるわけではありません。 何より、夫本人が治したい、という意志を持ってくれなければどうしようもないのです。

ある日、私は必要以上のリサーチをすっぱり止めてしまいました。 情報を集めることは確かに重要です。自分にもある程度の知識があった方がスムーズに物事が進むこともあるでしょう。

でも、「あれがいい」「この病院はどう?」と情報に踊らされて、かえって夫を追い詰めてしまう可能性もあったのです。 思えば、それは私が安心したくて、何か心の拠り所になるようなものを求めていたのでしょう。 情報収集もほどほどにしておいた方がいい、と今の私ならわかります。