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新たなチャンス!人生をやり直すつもりで

人生 たとえば一家の大黒柱としてバリバリ稼いでいた夫が、ある日突然会社に行かなくなり、仕事もせず家でごろごろしている、という場合、妻や家族は、精神的なダメージはもちろん、経済的にも大きな打撃を被る場合が多いでしょう。

生活費のほとんどを支えていた人物が働けなくなる場合、まずは生活の不安を強く感じるようになります。私自身も、さまざまな支払いのことなどが頭を駆け巡り、大きなストレスを感じたものです。

しかし、実はうつ病の場合、多くの経済的支援が用意されているのです。

うつ病を支える金銭的な支援

会社員で社会保険に加入している場合、傷病手当という制度があり、最大で1年6ヶ月、月額給与の3分の2が支給されます。この手当は、万が一退職した場合でも継続して受給することが可能です。

会社によっては独自に休職手当などの制度を設けているところもありますので、積極的に情報を収集することをオススメします。

また、1年6ヶ月の期間が終了してもなお症状の回復が見られず、引き続き働けない場合、障害年金の対象となる場合があります。やや複雑な制度ですので、主治医やソーシャルワーカーなどに相談すると良いでしょう。

また、医療費に関しても公的な支援が用意されています。 医療費が一定の額を超えた場合、高額医療制度の対象となり支払った金額が後で返ってくる制度は比較的有名ですが、他にもうつ病の場合では、自立支援医療制度を受けられます。

精神科の病気で治療を受ける場合、外来への通院、投薬、訪問看護などについて、健康保険の自己負担のお金の一部を公的に支援する制度が自立支援医療です。

世帯の所得に応じて医療費の上限が定められており、医療費が治療を妨げないような金額設定となっています。

ポジティブに考える

もちろん、支援制度だけでこれまでの生活を維持するのは難しいかもしれず、多くの家庭では多少の節約が必要となると思います。

状況を周囲が深刻に捉えすぎれば、患者さんの症状は悪化する可能性が高くなります。 周囲にその気がなくても、うつ病患者さんは物事を悪い方に考えがちですので、追い詰められたように感じ、最悪の場合は自殺という選択をしてしまうかもしれません。

この状況を楽しむ、というようなポジティブな考えを抱くことが大切です。たとえば、食費を節約するのであれば、安い食材でどこまで豪華に見せられるかに挑戦してみたり、さまざまなスーパーのはしごをし、新たな発見を楽しんだりといったことに意識を向けてみてはいかがでしょうか。

ただ節約のみに目を向け、神経を張り詰めすぎては、いつかそのストレスに押しつぶされてしまいます。 自分にとって一番大切なこと、たとえば美容院の費用だけは決して削らないなど、自分の楽しみは苦しくても残しておいた方が良いでしょう。

また、子供にとって不在がちだった父親が家にいることは、嬉しい場合が多いものです。親子のふれあいが持てる良いチャンスとなった、とポジティブに考えても良いのではないでしょうか。

うつ病をきっかけに、全く違う仕事を始めるという人も少なくありません。ゆっくり時間をかけて経済的な基盤を見直すことで、本来やりたかったことを新たに見つけることが出来る人も多いのかもしれません。

うつ病は、その打撃は大きいですが、家族全員にとって人生を見つめる良い機会となる場合もあります。新たな人生を送るチャンスでもあります。