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まずは、自分を大切にしよう

自分を大切に パートナーや家族など、親しい人がうつ病と診断された場合、多くの人は「自分のせいだろうか?」「私が追い詰めてしまったのか?」など、自分の落ち度を探そうとするようです。

うつ病は「心の風邪」などと言われ、誰しもかかる可能性はあります。たとえば幼い子供が風邪を引いた場合、「私のせいだ」などと落ち込んではいられませんね。どんなに気をつけていても、風邪が流行っていればかかるのです。

うつ病も同様、どれほどあなた方が素敵な家族だとしても、かかるときにはかかるのです。

うつ病は、あなたのせいではない

たとえば、会社や学校に行けば乱暴な人にも出会いますし、近所の人がすべてよい人とも限りません。親戚などはさらに口さがない場合が多いです。

家族以外に誰とも接しない、という環境であれば、その環境さえもがうつ病の原因となる場合もあるのです。

あなたが大切な人をうつ病に追い込んだという考えは、まずは一旦置いておく必要があります。

うつ病は、精神病の一種です。たとえば足を骨折をすれば、歩き方が変化し、まともに歩けないのと同様に、うつ病になれば、これまでとは人格が変わったようになります。真正面から向き合い続ければ、あなた自身が疲れ果て、うつ病を発症する恐れもあります。 うつ病は、伝染病ではないのですが、周囲の人に感染する恐れは非常に高い病気です。

まず大切なのは、自分自身

上の骨折の例で説明すると、患者は骨折した場合、松葉杖や車いすを使って移動します。もしもあなたが松葉杖や車いすの代わりに、移動のたびに背負わなければならないとすれば、疲労困ぱいし、いずれは体を壊しかねません。

うつ病の患者を支えるために、尊い自己犠牲を払いすぎて、自分自身が壊れてしまわないよう、まずは、あなた自身を大切にすることが必要です。

自分の楽しみを犠牲にしすぎず、明るく過ごせる場所は確保しておいてください。これまで持っていた趣味などは、時間を減らすことは必要かもしれませんが、封印までする必要はないでしょう。

人は、自分自身が満足しなければ他者に対して優しくなれない生き物だと言われています。 自身に何の楽しみもない状況では、家族のケアに前向きに取り組むことにも限界があるでしょう。

うつ病の治療は長期にわたる場合が多く、一旦は回復したとしても再発率も高いとされています。 いつ終わるともしれない治療の間、あなたが生きることを放棄してしまわないよう、自身をねぎらい、いたわる時間を定期的に持つことが大切です。

夫婦で幸せに生きるために

うつ病の症状の多くは、やる気がなく、仕事をせず、むっつりと押し黙っているという、おとなしいものですが、中には暴言を吐く、暴力的な行為に走るという人もいます。 特にこのタイプの場合は、パートナーの精神的なダメージは大きくなります。

自身の楽しみを持ち、自身の精神を守ることを何より第一に考えてください。このような行為が見られる場合は、すぐに主治医に相談すると良いでしょう。

夫婦は二人三脚、お互いに支え合い、助け合う必要があります。相手を支え、助けとなるためには、まずは自分自身がしっかりと立っている必要があります。

2人分のパワーを発揮するために、まずは自分自身を大切にしてほしいと思います。