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すっかり別人になってしまった夫!私が実行した対処の仕方

対処の仕方 私の夫はにぎやかというほどではありませんが、時々冗談を言って周りの人たちをなごませる性格でした。両親共働きの家で長男として育ち、下に二人兄弟がいたために自然に場の雰囲気に気を遣うようになったのだと親御さんから聞いたことがあります。結婚前にご挨拶に行ったときに、「甘えたい年頃だったろうに、すぐ下に弟がいたものだからしっかりものになってくれて、本当に助かった」と義母が感謝していました。目立たないけれど、責任感が強くいつも周りのことに気を配ってくれる、それが彼の周りに人が集まる理由なのだと思います。

でも、その性格こそが彼を、そして私たち家族を苦しめる一因になるとは、あの頃想像も出来ませんでした。

「やせ我慢」がアダに

夫は大学を卒業後、とても仲の良かった部活の先輩に誘われてIT企業に就職しました。文系で特にコンピュータの勉強もしていなかったのにエンジニアとして採用され、すぐに現場に配属されたのですが、元々努力するのが好きなタイプなので独学で技術を身につけていったそうです。そのおかげで上司の覚えもめでたく、同期入社の人たちより早くプロジェクトマネージャーとして責任の大きい仕事を任されるようになりました。

そのこと自体を彼も喜んでいたのですが、外注先が問題を起こしてお客様から大クレームを受けてしまった時からふさぎ込むことが多くなりました。「いっそ担当替えをしてもらったら?」と言ってみたのですが、「そんな無責任なことできるわけないよ」と生気の無い表情で答えるだけでした。

病院に行くのを嫌がる夫をどう説得するか

そんな会話をしてからしばらくして、「これは単なるストレスではなくてうつ病なんじゃないかしら?」と気づいたのですが、それを判断するにはお医者さんに診てもらわないといけません。しかし夫は元々風邪で高熱が出ても病院に行かずに出社しようとする性格です。すんなりと病院に行ってくれるとは思えません。

男性の場合、「心が弱い」「精神が病んでいる」と自覚することはとても受け入れがたいと考える人が多いそうです。夫も、今にして思えば少々極端なやせ我慢気質だったので精神科を受診するのにひどく抵抗しました。そこでどのように切り出したら良いのか、ネットの掲示板で相談してみたところ、「心の症状を治すのではなく、身体に起きている症状を楽にするために病院に行こう」と話を持って行くのがいい、と教わりました。

この頃には夫は毎晩よく眠れず、常に睡眠不足の状態でした。そのせいで仕事中も辛いとこぼしていましたから、思い切ってこう切り出してみました。

「不眠状態を軽くするのにはやっぱりお医者さんからもらったお薬が効くんじゃない?このままじゃ仕事に差し支えるでしょう?」

夫の性格を考えて、「仕事に支障が出さないために」というニュアンスを加えてみたのも効果があったようで、さっそくその翌日には受診してくれました。

責任感が強い男性に病院での治療を受け入れてもらうためには、心を治すのではなく身体を治す点を前面に出すこと。これが診察を早めに受けてもらうコツなんだと思い、教えてくれた方に改めて感謝しました。